SVダブル/シーズン1/ネクロマンス・ミクロベラカス
はじめに
アローラ!
今回はSVシーズン1の構築記事。ルールはパラドックス禁止の地方ダブル。
記事を書くのはちょうど7か月ぶりとなるので誤字脱字は見逃してほしい。
テーマは「さいきのいのり」を連発して復活したアタッカーで殴り勝つロマンギミック。
構築経緯
ベラカスの準専用技「さいきのいのり」。
通常PP1でポイントアップ系の効果も受け付けないが、「ねごと」の効果で繰り出すことができるため、疑似的にPPを増やすことができる。
であるならば、ねむる&ねごと&さいきのいのりを搭載した耐久型ベラカスを全力でサポートすれば選出に火力がなくても削り勝てるのでは?
ということで…
1.ベラカスへの耐久面へのサポート
2.最低限の火力が出せるアタッカー
を取り巻きとして探し出すことになった。
1.ベラカスへの耐久面へのサポート
手段としては味方への防御面バフと相手への攻撃面デバフになる。
まずもって、直接的な防御面バフはあまり効果的ではない。
例
アロマミスト…効果量と使えるポケモンのミスマッチ
など
コーチング…未登場
つぼをつく…行動回数に対して確率が低い
ムラっけスワップ…遠い
フラワーガード…死語
ゆえに、バトンタッチを介した間接的なバフを採用する方針へ転換した。有名なのが+の並びで、当初はこれを使っていたものの、相手のグレンアルマが倒せないことと特殊方面のデバフが追い付かない(わんこ再繰り出しからバークアウトが間に合わない)ことから断念。
このあたりから防御面バフだけでは不十分と感じていたため、攻撃デバフを同時に与えられる並びでバトンタッチが採用できる並びを探したところ、フワライド&イエッサンに落ち着いた。
フワライドは攻撃面デバフ役としても仕事ができる。こちらの攻撃性能が低くなる関係で能力デバフを入れても交代でリセットされてしまうので、交代されても効果が持続するやけどを与えられるおにびが先行で使える点、HP管理も兼ねたちからをすいとるが使える点で採用に至った。
イエッサンはいつもの役割。特性サイコメイカーでフワライドのサイコシード発動からかるわざを発動させられ、この指とまれでHP管理ができるので相方にした。さすがにバチンウニだとフワライドの耐久が不安になる。
よって、
先発→後発+α
の流れが決定。
2.最低限の火力が出せるアタッカー
「最低限」とはいっても実質的に合計4タテしてもらう必要があり、さいきのいのりで復活させてもHPは半分しか回復させられないため、耐久に寄せた低速高火力アタッカーよりも高速高火力低耐久のポケモンを採用することに。
加えて、選出上1体しかアタッカーが採用できないことや、SVはテラスタルでタイプ変更ができることを鑑みて、技の通りの良いタイプを一致で打てて選ぶ必要があった。あとできれば耐久系のパーティで詰まない要素が欲しい...
...ある程度探したところ、タイプ上一致技の通りがよく、初手であればほぼ確実に1体倒せる高HPいのちがけ使いのコノヨザル、十分な火力と素早さがあり、耐久系にものろいの定数ダメージで対抗できるドラパルト、対天候やヤミカラスを考えてバンギラスを採用することになった。
パーティ
個別紹介
ベラカス
性格:ずぶとい テラスタイプ:はがね @ヒメリのみ
努力値:252-0-252-0-4-0
技:さいきのいのり、ねむる、ねごと、まるくなる
構築の原点。
フワライドのバトンタッチからひたすら耐久して合間でさいきのいのりを打つ流れを繰り返す。
4枠目は「ねごと」による再起の祈りの抽選率を上げるため開ける選択もあったが、HPが削られないとねむるを使えずPPを枯らされてしまうため採用せざるを得なかった。候補としては虫の抵抗もあるが、コノヨザル含め負けん気勝気を相手に誤爆してし待ったので丸くなるに落ち着いた。コスモパワーは☆2レイドのシガロコの技らしい、わかるかそんなもん。
持ち物に関しては人によって意見が分かれそう。
本構築では再起の祈りを連打したい場面があったのでヒメリのみにしたが、安定性向上のための光の粉も捨てがたい。
テラスタイプの鋼は純粋に体制として優秀であり、味方バンギラスの砂ダメージを無効化し、パーティ的に格闘が選出されにくい(霊超超霊霊岩)ので選択した。
フワライド
性格:おくびょう テラスタイプ:ノーマル @サイコシード
努力値: 0-0-252-0-220-36
技:ちからをすいとる、おにび、ちいさくなる、バトンタッチ
調整:S無振りロトム抜き、控えめスカーフサーフゴー抜き
過労枠。
物理対策のおにびを使いとちいさくなる+バトンタッチでベラカスに繋ぐまでが仕事1セット。まあバトンまでが遠いがイエッサンが何とかしてくれた。
かるわざでSが上がるとはいえ、バトン後は通常速度になるのである程度S振りが必要。まだ一応環境初期ということもありもっと降りたくなる場面もちらほら。
イエッサン
性格:ずぶとい テラスタイプ:フェアリー @ナモのみ
努力値:252-0-252-0-4-0
技:サイコキネシス、トリックルーム、このゆびとまれ、まもる
いつものビクティム。
トリックルームは対ヤミカラスで使用(後述)。
モロバレルも早く削りたいので必要な防御ラインがわかったらもう少しC方面に回してもよさそう。
コノヨザル
性格:いじっぱり テラスタイプ:かくとう @こだわりスカーフ
特性:やるき
努力値:172-180-0-0-0-156
技:いのちがけ、インファイト、ふんどのこぶし、いわなだれ
調整:S最速タイカイデン抜き、H100属まで命がけで確定撃破
アタッカーその1。
一般的ないのちがけ要員としてならHSに振るべきだが、この個体は再起の祈りで復活した後は普通に殴ったほうが強いので必要分以外はAに回している。
いのちがけで倒せないポケモンはそもそも1発で倒す必要がない(ヘイラッシャくらい?)ので調整としては満足している。
まけんきは発動しなかったので特性はやるきにしてある。結局どっちも使わなかったが...
ドラパルト
性格:ようき テラスタイプ:ドラゴン @こだわりハチマキ
特性:のろわれボディ
努力値: 4-252-0-0-0-252
技:ドラゴンアロー、ゴーストダイブ、ふいうち、のろい
調整:おいかぜ下でもある程度抜きたかったので最速
アタッカーその2。
スカーフがなくても先制攻撃できるのがgood。
相手がこちらと同じように耐久型の構築だった場合や、さいきのいのりで味方を復活させるまでの時間で回復が削りを上回ってしまうケースへの対応(寿司)としてのろいを採用している。
当然ながらバトンタッチは後続の味方がいないと使えないためアタッカー自身も即退場してはならないから時間稼ぎになるゴーストダイブは結構使った。
クリアボディは発動機会が少なく、ベラカスに来る攻撃技を減らせる点からのろわれボディにしてある。
性格:いじっぱり テラスタイプ:いわ @せんせいのツメ
努力値: 252-252-4-0-0-0
技:いわなだれ、かみくだく、ドラゴンテール、まもる
補完枠兼アタッカーその3。
主にヤミカラス(初手で出てきやすい)を早めに倒してベラカスの能力上昇を守りぬくために選出する。とはいえ素早さ有利がとられると辛いのでイエッサンを隣においてトリックルームを使い時間を稼いでいた。
主力となるいわなだれとかみくだくは確定として、対同系統構築相手に使うドラゴンテールを入れた。そんな相手いなかった。
コノヨザルとドラパルトとは違い素早さ優位を取りにくいポケモンなので、さいきのいのりで復活させた後は砂嵐の削りだけにならないように先制のツメを持たせてみた。至極合理的な採用だが発動するかは別だった。
選出&立ち回り
基本:
先発+
後発+のどれか
偶にコノヨザルが先発になる。
方針としては、
1.フワライド&イエッサンで攻撃を分散させつつバトンをつなぐ
2.ベラカスで再起の祈りを使いる耐性を整えつつアタッカーが突撃する
3.眠る寝言再起の祈りで必要なポケモンを復活させつつ相手を削る
→イエッサン…指役
→フワライド…物理耐久補助
→アタッカー…時に応じて
を復活させる。
戦績
7勝13敗
逆になんで勝てたんだ…?
こういう構築は得てして惨敗するはずだが微妙に勝っているのでやるせなくなる。
BD上昇があるとはいえ回避率とねごとガチャの運要素に頼らざるを得ないがそれでも勝てた。ドラパルトが強いからだと思う。多分。
1試合にさいきのいのりをした平均回数は4回くらい...?
成功例↓
その他雑感としては
・対寿司は頑張って呪いで貫通できた。
・硬いとはいえ眠る寝言の成功率に依存→技の回避率が5/9になる
・初手でサザンドラが落とせないと処理するまでターンがかかる
・天候はバンギラスで消せるがそれでも相手の繰り出しのほうが早い
・トリルしてもフワライドが動けないのでバンギラスもイエッサンも切れない
・これだけ祈りに寄せないとベラカスを採用する必要がない
お疲れ様。