INC. March 2022未使用構築/マホイベルガ
はじめに
INC.Marchに向けた構築を組んでいたが、私用により参加できなかったのでここで供養。
構築名の発音はバオウザケルガと同じ。
構築経緯
INC. Feb終了以後の環境調査の結果、
+
+
などが多く見られた。
は流行から外れて減少傾向でのトリルが注目されている?
というように、ある程度多様化してきた。
傾向的には初手DM構築が多くなったように感じられる。例えば、
ガレオオーガ
→初手トルネ+DMガレオ
+→初手グラ+リザDM
→初手バドレックス+ボルトDM
→イエッサン+キュレムDM
→ロンゲ+オーガDM orサンダーDM
といった様子。
少しずつトリルがやや増えてきたが、対トリルの一般枠(推定)としてが定着してきたかも知れない。黒馬ドレックス封印とエルフ挑発もいる様子。
そこで、構築のテーマは
「初手2体で相手DMを枯らし、後発2体で巻き返す」に決定。
その過程で自爆ミュウツーや特殊ザマゼンタが現れたがそれはまた別の話。
様々な組み合わせを試したものの、初手2体のデバフだけではジェットに限らずS操作が辛かったので、先発でトリルをしてS操作による影響をなくす方針に切り替えた。
つまり先発でトリルを張ってDMターンを枯らし、後発のDMエース含む2体で前抜きする構築を組むことになった。
ここまででの基本的な選出枠組みは
トリラー+トリルサポート→アタッカー(伝説?)+サブアタッカー
先発トリル役
前提条件として、相手が「トリルを警戒しにくくDMで対抗せざるを得ない」ポケモンでなければならない。具体的にはトリル役の一般的なトリル所持率が低い、またはトリルしない場合の行動(DM技など)を取られた時のデメリットが大きいことが条件。デバフでターンを稼がせなければなおよい。
一般枠のトリルは大概読まれるしそうでなくても置物になりやすい。例えばネイティオやニャオニクスのトリルは読まれにくいが数値的な難から全体技で飛ばされる可能性があり一般枠に止められやすい(など)のでやはりトリル役は伝説にしたい。
トリルを覚えてDM行動が強い伝説は、の3体だが、はトリルを読まれるかかなり怪しく相手依存になってしまい、はトリルを張ったとしてそれだけで倒されてしまい後発の負担になりかねない。たとえドーミラーやモロバレルがいても1体は機能停止するのでトリル役としては微妙。
一方ではタイプによる基礎耐久が高く、何故かフルアタが多いことからトリルを警戒されにくく、かつ徹底光線により自主退場ができるのでデバフを受けてもトリルが枯らされることがないので本構築のトリル役を任せることにした。
後発2体
続いて後発の役割だが、高火力なのはもちろんのこと、トリル対策()に引っかからないものであることに加え後発に残せるトリルは多くて3ターンなので守るでトリルを枯らされたときに上から殴れる仕組みが欲しい。
火力は伝説枠に任せるとして、トリル終了後のS優位を維持する+トリルを極力読ませないため(ダイジェットが使いにくくアンチシナジーに見える)に高火力ダイジェットが使える飛行タイプが望ましい。
候補はだが、は耐久こそあれど岩技持ちのグラードンとのS勝負になり、は脆くトドンの氷が痛いし一致技がザシアンに無効化される。よってジェットを使わなくても強いし耐久が高いに決定。
DMイベルタルは悪系統()に対する有効打がなく数回デバフを受ける可能性が高いことととフシギゴナの催眠にフィールドで耐性がつけられないことからサブアタッカーの働きが重要になるところ、トリル下と非トリル状態で殴れる高火力アタッカーより上記の一般トリル対策枠に強いサポート役としてを採用することにした。イベルタル自体の継戦能力が高く不意打ちで削れた相手を縛れるのでほぼ単一アタッカーになっても他と比べて倒されにくいことから踏み切った選択を取れた。
トリルサポート+補完2枠
今回はトリルを一度しか張れず極力の並びを作りたいので特定のタイプや技に弱く挑発で置物になりにくい中でできればザシアンに強くありたい点でを採用。
残りの補完2枠にはディアルガがトリルを張りにくい相手に特攻を持つ一般枠を入れておきたい。特に+と初手にイマイチ勝てそうにないため、それぞれ@スカーフとを入れておいた。
鹿は流行らなかったので無視した。
パーティ
個別紹介
性格:ひかえめ @いのちのたま
努力値:252-0-0-236-20-0
技:てっていこうせん/だいちのちから/まもる/トリックルーム
調整:C11nかつH振りグラードン確定1発、A-1断崖+珠ジェット耐え
初手選出のトリル役。基本的に3ターン以内に倒れる。
トリル以外の技については退場用の珠徹底光線、命中安定技の大地、両方守る用のまもるで確定。偶に猫だましが飛んでくるのでまもるは切れなかった。
対にでは初手にジェット断崖集中で落とされると切り返しができないので耐え調整をした。
では処理しにくいはC-1のHD振り程度であれば徹底光線で確定が取れる。
退場後はHPが多く残るとDMすることもなくはないがにヘイトが向きは程々の耐久があり1発の攻撃は耐えるので徹底光線で退場させることが多かった印象。
性格:れいせい @とつげきチョッキ
努力値:236-0-0-228-0-44
技:バークアウト/デスウイング/ねっぷう/ふいうち
調整:C11n、S無振り90属抜き抜き
ほぼ単一アタッカーかつDM要員。
C188振り+2手助け波動アークで@珠のライジングダイサンダー耐えのを確定1発にできる…が、初手が少なく出されても相手にトリルされると交代してくるので&が登場するまでに2回デコれた関係で悪の波動は採用していない。ちなみに守られた+4ダイバーンで同じ降り方のザシアンが高乱数1発。バークアウトは初撃のDM技としては弱いが2回目以降とDM終了後には打つ頃には超高火力(範囲技)になっているので気にしていない。
それよりもSラインはかなり悩んだ。S無振りだとグラカイに先制されてしまい、これより下げるとジェット2回でザシアンが抜けないのでここは人によって配分が異なると思う。
構築上1体ずつしか倒せずイベルタルが被弾することが多いためチョッキで耐久を補助している。
マホイップ
性格:ずぶとい @ぼうじんゴーグル
努力値:252-0-252-0-4-0(S実数値72)
技:マジカルシャイン/デコレーション/てだすけ/まもる
調整:S+1で無振り90属抜かれ
デバフ以上のバフと催眠耐性付与のためのサポート役。
手助けの枠には封印、アロマセラピー、円らな瞳が採用されうるがどれも使わなかったかつ壁ザシアン+猫だましが多かったので手助けにしている。
イベルタルがダイジェットを2回使う流れで1回目の後マホイップが先制して倒される危険があるのでSはある程度下げた。
性格:れいせい @バコウのみ
努力値:252-0-252-0-4-0(SV)
技:かえんほうしゃ/むしのていこう/いかりのこな/まもる
トリルサポートかつ便利枠。
初手にディアルガと並べて両守るで相手のDMを枯らしたいのでCS襷にせず耐久に振ったがキュレムやサンダーを重く見てD振りでもいいかもしれない。
攻撃技はイベルタルのダメージ軽減のための虫の抵抗と命中安定+火力から火炎放射にしている。
性格:ようき @こだわりスカーフ
努力値:4-252-0-0-0-252
技:じしん/いわなだれ/がんせきふうじ/とんぼがえり
対グラザシアンにウルガモスの代わりに選出。
雑に地震を押してるだけで強かった。
レジエレキ
性格:おくびょう @じしゃく
努力値:0-0-4-252-0-252
技:ライジングボルト/はかいこうせん/エレキネット/まもる
威嚇枠。対オーガザシアンでは自動的にこの指とまれを使ってくれる。
ダイアースを誘発してイベルタル交換が刺さる。
選出&プレイング
基本選出
先発:+
後発:+
1.相手の初手DMが予想できるなら両方守る→粉トリル
2.ガモスが落ちたら徹底光線+デコで退場させる
3.イベル+マホイップでデコジェット
相手にザシアンがいるならトリル中に2回はジェットを使いたい
対リザ+グラードン
初手トリル+雪崩で裏目がない。
ゴクエンでディアルガ落ち→イベルタル出しジェット雪崩
ランド落ち→徹底デコか守る(ダイアーク)
白いハーブグラードンの場合岩石+ダイスチルもあり(A特化でシングル断崖がディアルガを確定1発)
最速リザじゃないことを祈りましょう
戦績
ランクバトルにて35勝14敗。
割と自信がある構築だったがあまり振るわない結果になった。
というのも、相手のSに翻弄されたのが大きい。
わざわざイベルタルのSを抑えたのにS4降りグラカイやトリル構築じゃないのに勇敢や冷静個体がいた模様。更にS+1イベルタル(実数値168)より遅いザシアンに数回当たった。どうなってるんだこの世界は。
まとめ
INCだとS下げ個体にこれほど合わなかったと信じたい…がこれから流行る可能性もある(?)ため本構築はここで供養。
トリル+ダイジェットは構築作成段階から難しいがはまると強いはず。