INC. Feb 2022使用構築/最終レート1877/勧進帳ゼルネパルキア
一応レンタルを追加(22日20時50分)
はじめに
本記事は2022年2月18~21日のINC. Feburuarで使用した構築についてまとめたものでそれなりの順位と成績を得たが、この構築をそのまま使うことは絶対にお勧めできない(後述)のであしからず。
構築経緯
1月の仲間大会+GSランクバトルの所感だが、
による素早さインフレが起きているにも関わらずトリル構築が流行らず、高速範囲打点&ジェット連打系構築かそれをタイプでメタる中速DM系構築が流行っている印象があった。で技もトリックルームを全く警戒していない(と見える)構築や初手DMで攻めトリルを使わない構築はランクバトルで頻繁に見るだろう。
ではなぜトリル構築が流行らないのか?ランクバトル3年目にしてまさかトリル自体を知らない人はいまい。持論だが、「トリル構築が弱い」とする風潮がその原因と思われる。
GSでは強力な範囲打点持ちの採用率選出率が高まりそもそもトリルが張れないこと、トリルを張っても優秀な耐性と守るでターンを稼がれてしまうこと、トリルエースが相手のエースに打ち勝ちづらいこと(vsなど)、悪戯心のポケモンが電磁波やトリックを使い簡単に妨害ができることなど様々あるが、問題はこれらが使用率上位のメジャーポケモンによって行われる、つまり「無意識に構築内でトリル対策してしまっている」ことに集約される。
畢竟、トリルを採用した上でそれらの無意識な対策をすり抜けられる構築でトリルに極端に依存しない構築を作れば勝率の高い構築になるはずである。
これを構築の原点として、A.トリル要素とB.トリル外の要素それぞれについて現在のGS環境でメタ的に何が強いか考えてみた。
A.トリル要素について
まず前提として、伝説枠をトリルエースに添えるより一般枠をエースとしたほうが対戦全体の動きとして安定する(止められにくい)と考えられる。
上記のトリルの無意識な対策ではトリルエースと打ち合うのは大方で、ターン稼ぎをするならなどだろう。これはトリル構築によくエース採用されているなどの伝説に強く出られるが一般枠エースについては数値に依存する形になる。過去ルールで強力だった一般枠トリルエースは対策されない、というよりする余裕がないのでこれらは仮想敵を選びDM技のバフを入れればGSでも一般枠がトリル下で伝説に撃ち勝つ算段を十分に立てられる。
また、これは裏を返せば伝説枠がトリルを使うべきということでもある。順当に考えて一般枠がアタッカーであるなら選出枠の関係でトリル役は伝説が行うべきということ以上に伝説枠にトリルを張らせるほうが数値的タイプ的に成功率は高いので相手の高火力範囲技によりトリルを張れないという根本の問題を解決できる。勿論伝説枠でトリル→アタッカーを積極的に行うことは不可能ではないがデバフやHPの問題から信用可能なアタッカーやDMを切らせるにはかなり勇気が必要だと思われる。かといっていくら伝説の数値が高いとはいえDM含む集中攻撃で倒されないはずもなく、サポート役は欲しい。
要するに、
(トリラー伝説+トリルサポート→DMエース+伝説)
が基本骨子となる。
B.トリル外の要素について
一言でいうならゼルネアスが強い。
ゼルネアスはジオコンでSが上がることからトリルとの親和性の高くDMがなくても十分な火力が出せるアタッカーである。トリル最終ターンにジオコンを使えば7世代のメガサナ+サンダーのようなスイッチ追い風のように相手を縛り続けることができる。これは瞬発火力があるがSが元々トリルに向いていないザシアンや黒馬ドレックスにはない強みになる。
加えて、GS初期環境を見る限りゼルネアスのメタが薄い。トリル対策が意識的にされにくいほどの使用率が高く、それらのメタとして伝説ではが、一般枠では鬼火威嚇によるAデバフ、悪or普タイプ、水技無効が採用されるが、ジオコンゼルネを止められるポケモンはほとんどいない。追い風orエレキネット+伝説の攻撃で上から対処されてはしまいそうだが、トリル下では止めやすい。
よって
(トリラー伝説+トリルサポート→DMエース+ゼルネアス)
が決定。
後はトリル要素のパーティメンバーを選択する。
伝説でトリルが使えるのはで、より成功率を高めるため、対トリル選出として出されるに倒されず、トリルを張らせてくる選出(+猫壁)に強いパルキアを採用。
一般枠DMエースはトリル対策として出てくるモロバレル、ガエン、ゴリラやトリルに強いソルガレオかオーガなどをパルキアと倒せることが最低条件であり、悪戯心に遂行を妨害されないならなおよい。ならばタイプは炎か飛行でマジックガードや先制技無効など…候補はほかにもいたが、鹿戸の相性を鑑みてガオガエン
にした。
トリルサポートには怒りの粉かこの指か自動指(など)を覚え、パルキアと弱点が被らないトリル適性のあるかつ鹿との相性の観点からモロバレルを採用。
補完となる2枠には中速帯中心の構築に対して上からのS操作が日強くと感じたためレジエレキとランドロスを入れてみた。
パーティ
個別紹介
ゼルネアス
性格:ひかえめ @パワフルハーブ
努力値:220-0-0-132-0-156
技:ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、まもる
調整:S+2でレジエレキ抜き、C+4ダイフェアリーでH振りザシアン確定1発
伝説枠その1。非トリル時のアタッカーだが、トリル下でも割と先手を取って動ける。
剣盾ではザシアンの流行でトップメタからは降格したもののそれ以外への相性関係はほとんど変わっていない。とはいってもジオコンからの制圧には相手のDMポケモン(ダイジェット役)、レジエレキ、悪戯心を先に処理する必要があるため後発&トリル適性が高まった印象がある。
トリル下で有利状況を作った後に繰り出してジオコンを積み、非トリル状態でスイーパーとする動きが理想。そうでなくてもダイアーク+マジカルシャインでも十分圧力があった。
大会では
()や
を4タテするなど非常に鹿だったが、C特化ジオコンダイフェアリーでも無振りガレオは落とせないと学べた(1敗)。ダメージ計算は大事。
性格:ひかえめ @ピントレンズ
努力値:252-0-4-252-0-0
技:あくうせつだん、かえんほうしゃ、トリックルーム、まもる
調整:最低限C+1アストラルビットは耐える
伝説枠その2。トリラー兼トリルサブアタッカー。
トリル中はダイアーク+亜空切断かダイバーン+火炎放射で攻勢に出るのが基本の動きだが、相手の後発を鹿で倒さなければいけない場合(ex.ガエンが削れて亜空切断のPPが不足しうるなど)はDMしてダイバーンでオーガを弱体化、ドラグーンでゴリラやガエンの火力を下げる動きもあるので相手の選出と立ち回りを早めに見切った行動が求められる。
他の伝説の一般的なSラインがわからなかったのでS無振り。体感オーガはそれ以上でグラは無振り近いものが多かった。
等Cデバフと対ザシアン用のダイアースが飛び交う環境と踏んでいたため、珠や白玉の単純な火力強化よりそれを無視できる急所を狙うために持ち物はピントレンズにした。
サブの攻撃技はダイバーンによる晴れと相性が良く交代で無効化されずオーガを鹿の起点にできる命中安定技として火炎放射にした。実際に回してみてガエンがナットレイやカミツルギを狙わなくてもよくなる点で相手が理想盤面を作りにくくなっていたように思える。
性格:勇敢 @ぼうじんゴーグル
努力値:252-252-0-0-4-0
技:フレアドライブ、DDラリアット、かみなりパンチ、ねこだまし
調整:ダイバーンでH振りザシアン確定
トリルDMアタッカー兼猫要員。
対トリル枠に炎が刺さっていることとメジャーな伝説に刺さっている加えて悪戯と鬼火無効という便利性能から採用された。
先発にパルキアの隣に並ぶかトリル後の後発に選出する。DMアタッカーだがDMを切ると基本3ターン交代しなくなるので鹿が積むタイミングに有効な行動ができるか予測して行動しなければならないことに注意した。
雷パンチは対オーガとレヒレ用に採用したが結局欠伸対策に使う場面が多かった。捨てセリフやインファも候補には入る。
性格:なまいき @ヤチェのみ
努力値:252-0-164-0-92-0(最遅)
技:ギガドレイン、キノコのほうし、いかりのこな、まもる
調整:A特化ザシアンの巨獣斬耐え
トリル展開と鹿のサポート役兼亜空切断試行回数増加補助役も担う過労枠。
一般的にトリルサポート役は初ターンにトリルできれば後発のエースの登場の妨げになるため相手が戦略的に倒さないケースもあるが、このパーティのモロバレルは生存させることが重要だった。というのも、パルキアの亜空切断の試行回数(=急所率)を増やすことは勿論だが、トリル展開のため初手に出したとしても鹿のサポート役にもなるからである。仮に初ターンにトリルしつつモロバレルが倒されガエンがDMした場合、DMの3ターン中に相手を残り2体かつHPをある程度削れたとしてもザシアンに対する鹿のサポート役がおらず押し負けることがある。それを避けるためにパルキアをいったん下げる必要があるが被弾のリスクと与ダメージの減少からうまくいかないことが多い。ゆえに初ターンに選出する場合も生存させて胞子で眠らせたほうが安定する。幸い完全にトリル構築ではないのでゼルネアスがエースになるルートへの切り替えややトリル2回目のパターンも取りうる。とにかく生存意識高めにする。
そのため技はトリトドンに打点がある中で回復ができるギガドレインとダイジェット受けの守るを採用している。ヤチェのみはディアルガやオーガのダイアイス受けのために持たせたがメンタルハーブも一考の余地がある。
性格:ようき @ラムのみ
努力値:4-252-4-0-12-236
技:じしん、いわなだれ、そらをとぶ、まもる
調整:ミラー意識の最速(未遂)だがS+1で黒馬ドレックス抜き
パルキア+バレルでトリルを使い切る場合や中速相手へのS有利を取るためのDMアタッカー兼対グラザシアンのこの指要員。
舞う余裕などないので変化技は守る。
最速90属抜かれになっていると教えてくれた方感謝です...(26日5時15分)
レジエレキ
性格:おくびょう @きあいのタスキ
努力値:0-0-0-252-4-252
技:10まんボルト、エレキネット、でんじは、まもる
調整:ミラー意識の最速、DL意識のあまりD振り
相手の構築に中速系統が固まっていて、トリルしたくない場合にランドロスの隣に出してSレースに勝利するために入れた。
選出しなかった。
選出
基本的には、
先発;+or
後発;or+
対グラザシアンへランドロス、中速相手にはレジエレキを選出する。
トリル下で鹿の障害を倒しきるかトリルが切れる(直前含む)タイミングで鹿とサポート役を着地させるorパルキアで起点を作り鹿無双するか考えながら動かす。
不利構築はソルガレオ系とディアルガ+ザシアン。
対ソルガレオは初ターンに勝敗がかかっており、対ディアルガザシアンは鹿+サポートから選出して倒すタイミングを選ばなければならない点で動きが難しい。
戦績
44戦38勝6敗(1無効試合)
最終レート1877 全体36位
あと試運転段階でレート1900到達
当たったパーティ(伝説別)
13
5
6
3
2
2
2
2
2
1
1
伝説なし5
イレギュラーな構築&個体が少なく引っ掻き回されることがなかった。
雑感&おわりに
できればもうINCで使いたくない。
自分の動きでさえ考えることが多いのに相手の行動も含めるとかなり体力を使うので10戦も集中力が持たない。いわんや45戦をや。
個人的に盤面をうまくコントロールして勝ち筋を少しずつ通す/負け筋を潰して勝つことが対戦の醍醐味でそれをしやすい構築を作れたとは思うが…楽しさに対してすり減らした神経が多すぎる。負けた試合の4/6がプレイングミスによるのはそういうこと。PJCSで使いたい。
ちなみに薄々気づいているだろうが、全然構築を煮詰め切れていない。
それもそのはず、この構築を組み始めたのが17日(大会前日)の23時だったため最低限のステータス確認と試運転しかしていない。ぶっちゃけランドロスとレジエレキは適当に入れた。
次のINCは余裕をもって組もうね...
今回のINCの18帯はプレイング上手い人が多かったな...