ガラルGS/脳筋ギラザシアン
はじめに
本構築は11月28日に行われた8世代GS定例会で使用した、極力ギミックで頭を使わないように作られたパーティ。一応レンタルもあるのでどうぞ。
構築経緯
GS大会を何度か経て、グラードン+フシギバナ+クレセリアとカイオーガ+トルネロス+ザシアンという並びがシンプルに強いということがなんとなくわかってきたのでそれらの並びに強く、とりあえず殴るだけで勝てるようなエースアタッカーを探したところ、ドラパルトにたどり着く。
しかし、DMを切るとしてもGS戦という超火力がひしめき合う環境でフライゴン並みの耐久のポケモンをエースにして勝負を挑むのは心臓に悪い。
→A特化ならイベルタルのイカサマで低乱数1発(87~103%)
→陽気ザシアンの巨獣斬で確定1発(121~143%)
かつ追い風で上を取られる状況が頻発しそうなのでダイジェットが1、2回くらい必要になるので火力としても微妙になりそう。トリルされたら泣くしかない。
というわけでグラカイとその仲間たちに有利で耐久力も攻撃能力もありそうなギラティナ(オリジン)をエースとして構築を組む方針に変更。
ギラティナ(オリジン)は霊・竜+地面無効なので、グラカイからは有効打がほぼなく、クレセリアみたいな耐久をしているためDM状態のH振りで
→A特化でイベルタルのイカサマ43~51%
→陽気ザシアンの巨獣斬61~72%
までダメージを抑えられる。
ドラパルト最大の売りである素早さこそないが、上を取られる前提ならダイジェットしなくていい→ダイホロウで殴るので制圧力が高い+耐久に努力値を割けるとも考えられる。もちろん攻撃回数は最悪1回減ることになりかねないが、そこは味方の攻撃や先制技である影うちでカバー。Bが低下したまたはHPが削れた相手なら大体縛れる。
ギラティナを先発DMエースと置くならば、もう片方の伝説枠に求める条件は、ダイホロウで削った相手を上から縛られ、ギラティナ、ディアルガ、パルキア、白馬ドレックス、キュレム、イベルタルに不利を取らない、DMを切らなくてもそこそこ戦えるポケモン、ということでザシアンに決定。
ギラティナ、ザシアンともに強烈に威嚇を呼ぶので負けん気か勝気のサブアタッカーが欲しいところ、ダイホロウのB低下と相性がよくギラティナがDM中に削れた相手を不意打ちで縛れるキリキザンを採用。
ここまでで白馬ドレックスとブリザポスなどのトリルしながら(トリル択を見せながら)殴ってくる相手が厳しいと感じたので、エスパー無効かつ威嚇+鬼火でドヤ顔できるガオガエン、トリルを張られたときに時間稼ぎのできるモロバレルを仕込んだ。
最後に、ギラティナがオーガ構築にある程度戦えるとはいえ、オーガザシアンやイベルオーガすべてを相手にするには荷が重いのでサブアタッカー兼ザシアンが先制攻撃するためのS操作役をレジエレキに任命して構築が完成した。
パーティ
パーティコンセプト:「とにかく上から殴り倒す」
個別紹介
ギラティナ
性格:いじっぱり @はっきんだま
技:シャドーダイブ、ダブルウイング、かげうち、まもる
努力値:156-236-76-0-4-36
調整:HBイベルタルのイカサマ2耐え、S意地バンギ抜き+1、S+1でウツロイド抜き+1
ドラパルトディフェンスフォルム。
大概は初手でDMを切ってダイホロウで相手を詰める本構築のエースアタッカーであり終盤戦にて影うちで削れた相手を縛るスイーパー。
基本的に2体以上、最低でも1.6体はDMで持っていきたいので攻撃特化かつダイホロウの威力が上がる「エフェクトが格好いい」シャドーダイブと詰めに役立つ影打ちの採用は確定。サブの攻撃技として、対ノーマルや悪ラオスへの打点となり、相手の片方を隣(キリキザンかザシアン)で縛り、もう片方が削れているor耐久が低い場合に相手の後発に備えて味方のSを上げるためにダブルウイングを仕方なく採用。ちなみに悪ラオスのタスキまで削れるかどうかには争いがある。
ダイジェットがあるといっても、DMが切れた後は相手の切り替えし(トリル追い風ダイジェット)で先手を取られることが多く、影うちくらいしか使えないため、DM後にホロウのバフが残るようにジェットとホロウはうまく打ち分ける必要がある。
Sラインは最低限意地バンギ抜きかつS+1でザシアンを抜くくらいに設定。残りは極力Aに割き、HBは先発に出てきやすいイベルタルに合わせたイカサマ2耐えまで振ってある。
ザシアン(王)
性格:いじっぱり @くちたけん
技:きょじゅうざん、じゃれつく、でんこうせっか、まもる
努力値: 236-252-0-0-0-20
調整:S最速ウツロイド+1
メガクチートスピードフォルム。
先発のギラティナが削った相手を後発から吹っ飛ばす第二のエース。
ザシアン自体がDMできないことから、初手猫だましの的になる(→トリルされたりする)、耐久が伸びない以上DM技でワンパンされやすいので先発で出しにくい性質があると考えている。ゆえにザシアン対面が起こりやすいためザシアン対面で有利になる必要がある。
最速で同速勝負をしても両方倒れないし互いにかなり削れるため、ギラティナのジェットで加速して先制を取るかBダウンさせて巨獣斬1発で倒すことに。
その結果として努力値はHA重視でギラティナの影打ちを振れない場合に備えて電光石火を採用した。石化はトリル下でガエンランド処理に貢献する働きをも見せた。
↓以下参考にしたダメージ
対ザシアン:意地A特価H振りで意地ASザシアンの巨獣斬耐え、電光石化もだいたい耐え(88~104%)、巨獣斬(中乱数)+電光石化で確定
意地A+1の状態で
じゃれつく:H振りオーガに77~88%
巨獣斬:H振りゴリランダー確定耐え83~98%
電光石火:無振りレジエレキに51~60%
※石化はキザンの不意の6割程度のダメージ
キリキザン
性格:いじっぱり @いのちのたま
技:アイアンヘッド、ふいうち、かわらわり、まもる
努力値: 4-252-4-0-132-116
調整:S-1最速オーガ抜き
ガエンランドイベル対策のサブアタッカー。
先発から出し居残り続けることで威嚇や凍える風を牽制しつつ、ダイホロウでBダウンした相手を不意打ちで縛る役割がある。
イベルタルやレヒレに対する打点としてアイアンヘッド、ガオガエンからは炎技が飛んでくるので有効だとして瓦割り(けたぐりは使い勝手が悪い)、負けん気を発動させるともれなくDM攻撃が飛んでくるので守るを採用して透かしている。この際にHPが削れるので持ち物は襷より珠。
DMギラティナは低速高耐久なためにとりあえず隣が狙われる(はず)なので割とすぐ倒されてしまうが、攻撃できたならその時はギラティナがザシアンと並べてほぼ両縛りができるのでまあ良し。もし後発に威嚇がいそうならば守ると不意打ちで極力倒されないように立ち回る。
↓ダメージ計算はこれくらいしか参考にしていない。
A+1(B-1)状態で、
瓦割り:H振りガエン96~114%
不意打ち:H振りオーガ:65~77%
ガオガエン
性格:いじっぱり @フィラのみ
技:ねこだまし、おにび、うっぷんばらし、とんぼがえり
努力値: 252-44-180-0-4-28
調整:A:ダイアークでHBイエッサン確定1発
HB白馬ドレックスのダイアース87~103%(A-1で確定耐え)
S最遅90族-1
対トリル、白馬ドレックスに選出するサポーター枠。
GSでのトリラーは主にネクロズマ、白馬ドレックス、ソルガレオでありほぼほぼ物理型でサポートには猫封じのイエッサンが初手に並ぶ。となると威嚇と鬼火によるA低下とワイドフォース無効が生きてくるので採用された。
基本的には、
・初手からトリル展開する場合(ネクロズマ、ソルガレオ)
→ガエン蜻蛉+ギラティナ守る(イエッサン前提)。ザシアンは自由。
→バレル出し胞子+シャドーダイブorガエン引き→鬼火
・トリルするかわからない場合(白馬ドレックス+フェローチェなど)
→フェローチェに猫+白馬ドレックスに巨獣斬
→守られたら白馬ドレックスに蜻蛉+巨獣斬
(ザシアンはA+0白馬ドレックスのダイアース確定耐え)
→耐えたらガエン引きギラティナ、影うちか石化で縛る
レジエレキが出せればいいが他のトリラーがいると裏目になる。
・トリルしながら殴ってくる場合(ブリザポス、白馬ドレックス+クレセリア)
→猫だまし+ブリザポスに巨獣斬orクレセリアにダイホロウ
→守られたらクレセリアに鬼火+ブリザポスに巨獣斬or鬼火+ダイホロウをクレセリアに集中
といった動きで対処する。
モロバレル
性格:なまいき @メンタルハーブ
技:ギガドレイン、キノコのほうし、いかりのこな、まもる
努力値:252-0-4-0-252-0(S0)
トリル対策兼トルネオーガ対策枠。
前述のようにトリル相手にはガエンの後発から出して胞子をばらまく。トリラー(大体は伝説)を眠らせる間にイエッサンのワイドフォースが飛んでくるためHD極振りして耐えさせている。
以前は攻撃技にクリアスモッグを入れていたが、ゼルネアスなど積みアタッカーがいない&クリアスモッグを打つまでの余裕が少ないことから変更し、代わりにフィールドで催眠無効化されてもオーガレヒレトドンに使えて耐久を伸ばせるギガドレインにした。
トリル相手の場合、誰がぼうじんゴーグルを持っているかわからないため、誰を眠らせてもいい状況であれば可能性の低い一般枠に胞子を打っていた。
前回参加したガラルGSの大会でトルネオーガ+雨エースというパーティに悉く当たり、悉く挑発されてバレルを止められてキレまくったのでメンタルハーブを持たせた。むしろトルネオーガにはレヒレとコケコを入れる余裕がないのでメンハバレルは刺さるかもしれない(未検証)。
レジエレキ
性格:うっかりや @きあいのタスキ
技:10まんボルト、エレキネット、しんそく、まもる
努力値: 0-0-4-252-0-252
調整:ダウンロードは対策してない
低い素早さを先制技で補うパーティである以上はザシアン、イベルタル、鋼系統全般など、先制技が通りにくい相手が後発から出てくる場合に決定力が足りなくなるのでそれらに強いサブアタッカーとして採用した。
テッカグヤ、レヒレ、オーガへの打点として10万ボルトは確定とし、エレキ同士の対面、フェイント持ちリオルや一応のサイチェン対策に神速を採用した。それに伴いもともと低い耐久は襷で補い、性格補正を変更している。残りは相手後発のザシアンを上から叩き、味方のザシアンで縛りたいのでS操作ができ襷削りとしても使えるエレキネットと猫だましで襷を割られないためにないために守るを採用した。
とりあえずでCSに振ったのでゴリランダーのA特化グラスラが中乱数1発なのが伸びしろ(改善点)。
選出
基本形
先発
後発
とはいえギラティナとザシアン以外はほぼ自由。困ったらこれという感覚。
第ホロウ+不意打ち、電光石火、神速でS不利でもとにかく上からシバく。
対トリル
先発or+
後発+or
ガオガエンの紹介で記述した通りの動きをする。
戦績
11月28日のGS仲間大会にて6勝0敗レート1590で最終1位。
ガラルGSで初の無敗優勝となった。
改善点としてはとしてはとにかくイエッサンが重いに尽きた。
正確にはイエッサン+トリラー以外のアタッカーが重い。ギラティナの攻撃が通りにくく、ザシアンで殴るとイエッサンの隣の技でザシアンが落とされかねないからことが原因とみられる。
来週末の伝説厨オフ行きたいな~~~~~~~~~まあ行けないんですけど。